前に英文翻訳のブログの題材にしたとこがある有効数字についておさらいします。
題材はサッポロのチューハイ「フォーナイン」。
缶の表記・表示には商品名の
99.99、
アルコール度数:9%、
果汁の0.1%
の数字が出てきます。
因みに商品名は純度99.99%のウォッカを使用しているのに由来してます。
成分表示を確認してみると、
0g、
1.4g、
0~0.1g、
0.05g
と小数点以下の桁数を明らかに意識的に変えて表示してます。
ノンアルコールビールでアルコール度 0.00% と表記しているものがありますが、なぜ、0% とか 0.0% にしないのか不思議におもいませんか。
これ、科学の世界、特に計測量には「有効数字」という考え方があって、特に指定がなければ表記した数字の最後の桁は、その下の桁を四捨五入します。
つまり
0だったら、小数点以下第1位の数値、
0.0だったら、小数点以下第2位の数値、
0.00だったら、小数点以下第3位の数値
を四捨五入した数値で示すことになります。
なので、
0~0.4は、0と
0.00~0.04は、0.0
0.000~0.004は、0.00
と表記しても間違いではないということになります。
これが、最近のチューハイやノンアルコールビールで妙に小数点以下の桁数が違う表記が為されている理由です(多分。。。)。
そうなると気になるのが、この「0~0.1g」表記ですね。お分かりかと思いますが、有効数字の桁数がことなる数字同士で範囲を示しているので、穿った読み方をすると「0.0~0.4g」が、この「0~0.1g」で表現されている可能性があるということです。
商品名に小数点以下第2位の数字を使っているので、理解してつかっているとは思います。 食品表示法にはまた別のルールがあるのかも。。。