日野の会見を引き続き見ていて 少し追加!
そういえば HC-SCRには HC被毒という課題もあったのを思い出しました。これは部分的に過剰供給されたHCが反応しきれずに触媒上に残って触媒を被覆するようになって徐々に触媒の機能・反応が抑制される状態だったと記憶してます。この被毒を解消するためには、確か900℃で数分間程度 触媒を加熱すると触媒上に蓄積した残留HCが焼き飛ばされて?触媒表面が再露出することによって回復するというプロセスだっと思います。
SCR触媒の温度をどうやって900℃付近まで上昇させるというと、エンジン燃焼温度を思いっきり上げるような空燃比でエンジンを回すか、エンジン燃焼からタイミングを外して燃料を噴射して燃焼しない燃料を排気管に送り込み、場合によりHC-SCR触媒の前に配置されたDOC(Diesel Oxidation Catalyst) という触媒に過剰なHCが投入されると参加発熱が活性化され、うまく制御して900℃程度を作りだして被毒回復を達成していたと思います。因みにやりすぎると1000℃を軽く超えてセラミックス製の触媒用ハニカム構造体(担体っていうよう)が溶解したり、プラチナやパラジウムというとっても高い金属製のDOC触媒自体が永久ダメージを受けて、長期の排気ガス浄化性能が落ちたりとバランスの見極めというか最適化バランスの幅が狭い複雑さがあります。
自動車工業会活動はそうするんですか?って質問も出てました。不正とは関係なく、日野からの理事を社長に交代するって説明してまいたね 。。 退会・脱会ではなく。。。