①「テキトー(てきとう)」はしゃべりことばでは、「思いついたまま、よく検討されていない」ってイメージが強いのではないかと思います。でも、漢字の「適当」は「(適切)かつ(妥当)」ってことで「適度に丁度良く、合致・合格する範囲内に調節して」とう字の意味で、「過剰でもなく、過小でもなく、最適化された」ととってもポジティブなのに、全く逆のイメージです。
漢字版の英語のイメージだと
適切:suitable, appropriate
妥当:valid, reasonable
組み合わせた「適当」はまさしく:optimized / balanced / moderate / aligned
とネガティブな意味はありません。ただ、一般的には「適当」は青字のような意味に使われている場合が大多数な気がします。
いくつかの英語サイトを覗きましたがが、
irresposible or unresponsible
という意味合いでの説明が主になっているものが多いです。
簡単(短時間)にという意味で Easy, Quick
完遂していないという意味で Interim
とも取れますが、これらはあまりネガティブなイメージは受けません。
これは、どちらかというと日本語側の意味に二面性があるように思えます。
②「いいかげん(加減)」だと前出「テキトー」的なイメージでしょうか、
本来的には、「いい加減=良い加減」と「丁度良く、加え、減じて調節する」という意味でしょう。字ずら(字面?)からは、適当と同じく、最適化するというイメージです。「いい湯加減」「いい塩加減」など最適化している感が出る使い方がある一方で「いい加減」だと「テキトー」に通じ、「テキトー」以上に「いい加減」の方が「テキトー」性の度合いが強いように思います。
中森明菜さんの歌で「いい加減にして」=「止めて」という意味でも使われます。これは「いい加減に止めてください」「いい加減にあきらめて」の後半部分が省略されたものか 。。。もしくは後半部分の省略ではなく「いい加減」自体に「丁度良くして」「自制して」「自分で加減を考えて」という意味がのか 。。。
①、②の何れにしても、日本語の曖昧性のなせる業(技?)でしょうか。良いところもあり、悪いところもあり。国会答弁が謝っているのか、謝っていないのかわからないのも、この辺りの曖昧性がでているのでしょう。それに比べて、他言語はよりはっきりしているよく言われますが 、、、
以下参考にしたサイト:
<適当とは>
<いい加減とは>
<適当を解説するサイト>